カメラのレンズキャップの選び方|サイズの調べ方と紛失時の買い替え

カメラのレンズキャップの選び方|サイズの調べ方と紛失時の買い替え

カメラのレンズキャップを買い替えるなら、最初に見るのは「取り付ける場所」と「レンズへの適合」です。前側に付ける汎用キャップは、レンズのフィルター径に対応するサイズを選びます。後側のキャップは、対応するレンズの種類を確認する必要があります。

元のキャップに近いものを探すなら、メーカーが指定する純正品から。撮影中の置き忘れが気になるなら、適合するストラップ付き製品も候補です。ここでは、サイズを読み違えない方法から、フードと併用するときの選び方、紛失後の探し方まで順に説明します。

この記事のポイント
  • 前用・後用・ボディ用の違い
  • フィルター径と焦点距離の見分け方
  • 純正品とストラップ付き製品の選択条件
  • フード併用と保管時の使い分け
目次

カメラのレンズキャップは種類とサイズで選ぶ

前キャップ・後キャップ・ボディキャップを区別する

前キャップ・後キャップ・ボディキャップを区別する

「レンズキャップ」という名前だけで探すと、レンズ前側のキャップと、カメラから外したレンズの後側に付けるキャップが混在します。さらに、レンズを外したカメラ本体にはボディキャップを使います。まず、なくしたのがどの場所のキャップなのかを特定しましょう。

種類取り付ける場所選ぶ際の確認点
前側のレンズキャップレンズの前側フィルター径に対応するサイズ、または指定の専用品
後側のレンズキャップレンズのマウント側対応するレンズの種類・型番
ボディキャップレンズを外したカメラ本体手持ちのカメラに対応するものか

後側のキャップは、前側のフィルター径だけでは選べません。キヤノンの公式一覧では、RFレンズのマウント側に付けるキャップと、RFレンズ・EF-Mレンズを対象外とするキャップが分けられています。「同じメーカーだから共通」と考えず、対応欄まで読むのが大切です。

前側を覆いたいのに、商品写真が似ている後側用を選んでしまわないよう、名称と用途をセットで見ます。

サイズはレンズのフィルター径を調べる

フィルター径とは、レンズの前面に取り付けるフィルターの直径のこと。ニコンの案内では「Φ(ファイ)」の記号とmmで表され、例えば「Φ67」ならフィルター径は67mmです。フィルター径に合わせて選ぶタイプの前キャップでは、この数字を購入サイズの基準にします。

見る場所は、レンズの前面や側面、残っていれば元のキャップの裏側です。ケンコー・トキナーは「58mm」「Φ58mm」「Φ58」などの表記例を示しています。レンズの外周を定規で測った値より、まずこの表示を探してください。キャップの適合サイズと、製品自体の外形寸法は同じ項目ではありません。

文字が見つからない場合は、レンズの正式な型番からメーカーの仕様ページへ進みます。ニコンなら、該当レンズの「主な仕様」にある「アタッチメントサイズ(フィルターサイズ)」が確認先です。カメラ本体の商品名ではなく、取り付けているレンズの商品名で調べるのがポイント。

レンズごとにフィルターを付ける部分のサイズが異なるためです。

寸法欄の読み方にも注意が必要です。例えばケンコーの52mm用キャップは、公式仕様の「全長」が54~57mm。52mmは対応するフィルター径であり、キャップ全体を測った寸法ではありません。通販では「何mm用か」を先に見て、その後に厚みやストラップ長などを比較すると、数字の取り違えを防げます。

「50mmレンズ」でも50mmのキャップとは限らない

「50mmレンズ」でも50mmのキャップとは限らない

レンズの商品名にあるmmの数字を、そのままキャップのサイズにしないでください。具体例がキヤノンのRF50mm F1.8 STMです。このレンズは焦点距離が50mmですが、フィルター径は43mm。公式アクセサリーページに載る同梱の前キャップも、43mmのレンズ用です。

RF50mm F1.8 STMで見る項目数値キャップ選びでの扱い
焦点距離50mm前キャップの適合サイズとして使わない
フィルター径43mm径で選ぶ前キャップの基準
レンズの最大径約69.2mmフィルター径と取り違えない

同じ仕様表の中にも、フィルター径、最大径、長さなど複数の寸法が並びます。「mmだからこれだろう」と数字だけ拾わず、項目名まで読むことが大切です。検索するときも、レンズ名に続けて「フィルター径」または「対応キャップ」と入れれば、確認したい情報を絞れます。

純正は対応表、汎用品は対応径と機能で比較する

純正品と汎用品は、まず適合の確かめ方を分けて考えると選びやすくなります。純正品は、レンズのアクセサリーページやキャップの商品ページにある対応レンズ欄から確認。汎用品は、製品が指定する対応径と用途を確認したうえで、ストラップやつまみ方といった使い勝手を比べます。

純正の購入候補の一例は、キヤノンの「レンズキャップ E-58 II」。公式販売ページでは、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMやEF50mm F1.4 USMなどが対応レンズとして挙げられています。これらの対象レンズで前キャップを交換したい人は、対応が明記された候補として検討できます。

名前の一部だけで判断せず、自分のレンズの表記を末尾まで照合しましょう。

一方、すべての前キャップをフィルター径だけで選べるわけではありません。キヤノンの公式一覧には、RF10-20mm F4 L IS STM専用など、対象レンズが指定されたキャップもあります。手持ちのレンズに専用品が案内されているなら、一般的な径別キャップへ置き換える前に、その指定を優先してください。

「純正だからどのレンズにも合う」「汎用だから同じ径なら例外なく使える」とは考えず、商品ごとの条件で選びます。対応レンズを照合したい場合は、キヤノンのレンズキャップ E-58 II販売ページのように、型番が列挙された公式ページが確認先になります。

カメラのレンズキャップの使い方と紛失対策

フードを使うなら内側からつまめる設計に注目

フードを付けたままキャップを着脱したい場合は、対応サイズに加えて「どこを指でつまむか」を見ます。ケンコーのレンズキャップSTシリーズは、外側からでも内側からでもつまんで取り外せる設計。メーカーは、レンズフードを取り付けたままでも着脱しやすいと説明しています。

同シリーズは、キャップの外周部に突起がないことも、フード装着時の使いやすさとして挙げています。普段フードを使う人なら、商品説明の「ワンタッチ」という言葉だけでなく、内側からつまめるか、フード併用を想定した設計かまで見るとよいでしょう。サイズが合うことと、着脱しやすいことを別々に確認するわけです。

ただし、「着脱しやすい設計」という説明は、あらゆるレンズとフードの組み合わせで操作を保証するものとは受け取らないでください。手持ちのフードを使う前提で選び、特殊な専用キャップが指定されているレンズでは、その指定も残ります。

フードを使わない場面だけを想定して買うと、普段の撮影状態との違いを見落としがちです。

紛失が気になる人はストラップ付きキャップを候補に

紛失が気になる人はストラップ付きキャップを候補に

撮影のたびに外したキャップをしまうのが気になるなら、ストラップ付きという選択があります。ケンコーのSTシリーズは、キャップの紐をカメラボディのストラップ取付部に取り付ける方式。メーカーは、紛失の予防に加え、撮影時にキャップをしまう手間を省けると案内しています。

フィルター径52mmに対応する具体的な候補は、「レンズキャップST 52mm ストラップ付」、型番KLC-ST52です。52mm用として選ぶ製品なので、先ほど例に挙げたフィルター径43mmのRF50mm F1.8 STM用と取り違えないようにしてください。

紛失対策の機能が気に入っても、最初の条件は適合するサイズです。

レンズキャップST 52mm ストラップ付の確認項目公式仕様
型番KLC-ST52
対応するフィルター径52mm
ストラップ長250mm
全長54~57mm
厚み8mm
重さ12g

STシリーズの販売ページには複数サイズの仕様がまとめて載っていますが、この公式販売ページで販売する商品は52mm用です。表に他のサイズが載っていることと、注文する商品のサイズは区別しましょう。また、250mmというストラップ長だけで、すべてのカメラ・レンズの組み合わせで余裕があるとは判断できません。

取り付け先と併せて確認したい寸法です。

紛失したらレンズの正式名から交換品を探す

キャップをなくしても、裏側のサイズ表示が読めないだけで、交換品を探す手掛かりがなくなるわけではありません。レンズ本体の表示とメーカーの仕様・アクセサリーページから調べられます。最初に手持ちのレンズの正式名を控え、なくしたものが前側か後側かを分けて探してください。

  1. レンズの正式名を確認する
  2. 前側用なら、仕様のフィルター径と指定キャップを調べる
  3. 後側用なら、キャップの対応レンズ欄を調べる
  4. 純正品か、条件に合う汎用品かを選ぶ
  5. 注文する商品名・型番・サイズが、調べた条件と一致するか照合する

純正品を買い直す場合も、キャップ名の数字だけではなく対応レンズ欄を使います。例えばE-58 IIの販売ページには、似た名前のEF-S18-55mm系レンズが複数、末尾の表記まで分けて載っています。

「18-55mm用」という短い認識で止めず、F値やSTM、ISなども含めて照合すると、別のレンズを見ていたという取り違えを避けられます。

撮影日が近いなら、適合の次に在庫と納期も見ます。公式通販でもキャップごとに納期表示があり、同じ日にすべての品が届くとは限りません。購入先を決めるときは、商品名だけでなく注文時点の納期まで確認しましょう。急いでいても、対応していないキャップを選んでは買い替えになりません。

撮影しないときのキャップとフード・フィルターを使い分ける

撮影しないときのキャップとフード・フィルターを使い分ける

フードや保護フィルターを付けているから、キャップは不要と決める前に、手持ちの機種の案内を確認しましょう。例えばニコンCOOLPIX P1100の活用ガイドは、撮影しないときにレンズキャップを取り付けてレンズを保護するよう案内しています。

同じ節でフードの働きも説明しており、それぞれを別の用途として扱っています。

フードは、画像に悪影響を及ぼす光線をカットするためのもの。フィルターには保護用やND、PLなどがあり、ニコンはレンズの保護や写真表現に使うものとして紹介しています。一方、前キャップは撮影しないときのレンズ保護に使うものです。

「保護」という説明が共通していても、それだけを理由に同じ役割だとは考えないほうがよいでしょう。

フードの使い方には機種ごとの条件もあります。COOLPIX P1100では、フラッシュ撮影時やAF補助光が必要な撮影ではフードを使わず、フードの着脱前には電源をOFFにするよう指定されています。この操作を他機種共通のルールに置き換えず、自分のカメラの説明書に沿って扱ってください。

ソニーの保管案内では、ボディキャップとレンズリアキャップの有無によって収納方法を分けています。両方のキャップがある場合は、ボディからレンズを外し、ボディとレンズ後部にそれぞれキャップを装着して収納します。両方がない場合は、レンズをボディに装着したまま収納するという案内です。

前キャップの購入と、レンズを外して保管するための準備は分けて考えましょう。前側だけを買い直しても、後側とボディ側のキャップがそろうわけではありません。収納方法を見直す場合は、ソニーのカメラとレンズの保管方法のように、キャップの有無で条件を分けたメーカー案内が参考になります。

カメラのレンズキャップ選びと使い方のまとめ

この記事のまとめです。

  • 購入前に、前キャップ・後キャップ・ボディキャップのどれが必要かを分ける
  • 径で選ぶ前キャップは、レンズのフィルター径に合わせる
  • サイズはレンズ前面・側面、元のキャップ裏側、メーカーの仕様ページで調べる
  • 焦点距離やレンズの最大径を、キャップの適合サイズと取り違えない
  • 純正品は対応レンズ欄を照合し、専用キャップが指定されたレンズではその条件を優先する
  • 後キャップは前側のフィルター径ではなく、対応するレンズの種類で選ぶ
  • フード併用では、内側からつまめるかなど着脱方法も見る
  • KLC-ST52はフィルター径52mm向けのストラップ付きキャップ
  • 紛失時はレンズの正式名から交換品を探し、注文する型番・サイズ・納期を確認する
  • ソニーの保管案内では、ボディキャップとレンズリアキャップが両方ある場合はレンズを外して各キャップを装着し、両方ない場合はレンズを装着したまま収納する
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この記事を書いた人

カメラ・双眼鏡・撮影用品の選び方を、使う場面から整理。手持ちの機材との相性や、保管の準備も一緒に確認していきます。

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