カメラのレンズケースの選び方|収納サイズと持ち運び方で比べる4製品

カメラのレンズケースの選び方|収納サイズと持ち運び方で比べる4製品

カメラのレンズケースは、まず「何を入れるか」と「どう持ち歩くか」を決めると候補を絞れます。バッグの中で交換レンズを包むなら、かさばりにくいソフトポーチ。レンズに合わせて内部を調整したいなら、インナークッション付き。肩掛けやバッグへの外付けを考えるなら、その携行方法に対応したケースが候補です。

購入前に外せないのが、キャップを付けた状態の直径と長さ。レンズのカタログ寸法だけでは、ケースに収まるか判断できないことがあります。ここでは収納寸法と携行方法を軸に4製品を比較し、自宅で湿気を管理する保管容器との違いまで整理します。

この記事のポイント
  • キャップを含めた収納寸法の合わせ方
  • クッション使用時の収納範囲と内部調整
  • バッグ内・ベルト・肩掛け別の4製品比較
  • 持ち運び用ケースと防湿保管の使い分け
目次

カメラのレンズケースは収納サイズと持ち運び方で選ぶ

交換レンズ用か、カメラに付けたまま入れるかを決める

交換レンズ用か、カメラに付けたまま入れるかを決める

最初に分けたいのは、交換レンズ単体を入れる用途と、カメラにレンズを装着したまま収納する用途です。ハクバのレンズケースのカテゴリーには、レンズ単体向けのポーチに加え、超望遠レンズをカメラに装着したまま収納できるバックパックも掲載されています。

「レンズケース」という名前だけで収納対象を決めず、商品説明で確かめましょう。

この記事で比較するのは、交換レンズ単体向けのポーチ・ケースです。バッグ内での収まりを重視するならハクバのソフトレンズポーチ、内部のぐらつきを抑えたいなら同社のスリムフィット、単独で肩掛けしたいならショルダーストラップ付きのロープロが検討対象。

カメラごと入れたい場合は、この比較とは別に、装着状態での収納を案内しているバッグを探すのが出発点です。

キャップやフードを含め、実際にしまう状態で測る

ハクバは、一般的なレンズの表記寸法は先端からマウント面までで、リアキャップやレンズキャップの長さを含まないと注意しています。そのため、購入前には実際に収納する状態で直径と長さを測り、ケースの参考収容寸法内に入ることを確かめる必要があります。

対応レンズ一覧に名前がある場合も、この寸法確認を一緒に行いましょう。

フードも一緒にしまいたいなら、測定する「実際の収納状態」にフードを含めて考えます。フードを付けた状態や収納時の向きによって、自分が使いたい形で収まるかを判断してください。ここで紹介する製品について、参考収納レンズの名称だけからフード込みの適合まで保証することはできません。

もう一つの注意点は、外寸法と参考収容寸法を取り違えないこと。たとえばソフトレンズポーチ 02 80-90は、外寸法が約直径100×110mm、参考収容寸法が約直径80×高さ90mmです。レンズが入るかは参考収容寸法、手持ちのバッグにポーチが収まるかは外寸法を見ます。

名前に入っている数字だけで済ませず、仕様表の項目まで読むと判断が明確になります。

クッションは厚さだけでなく、内部を調整できるかで見る

クッションは厚さだけでなく、内部を調整できるかで見る

クッションの選び方は、厚さの数字だけでは決まりません。ソフトレンズポーチ 02 80-90は、適度なクッション厚でバッグ内でもかさばりにくい設計。

一方、ルフトデザイン スリムフィット レンズポーチ 70-80は、5mm厚のクロロプレンゴムに加え、取り外し可能なインナークッションと中仕切りを備えています。後者は、レンズの径や長さに合わせて内部を調整し、ぐらつきを抑える仕組みです。

ただし、クッションを使う条件によって収納寸法が変わります。スリムフィットの70-80は、最大の参考収容寸法が約直径70×80mmなのに対し、全インナークッション使用時は約直径64×65mm。最大寸法では入るレンズでも、すべてのクッションを使えるとは限りません。

内部を調整したい方ほど、最大値とクッション使用時の値をセットで見ることが大切です。

ロープロのプロタクティック レンズケース 11×15 IIIと11×18 IIIは、衝撃保護とフィット感のためのフォーム、圧縮機能を備えています。ただし、これらの説明とハクバのクッション厚は、そのまま保護性能の順位に置き換えられる数値ではありません。

選ぶ際は、かさばりにくさ、内部調整、携行方法のうち、どれを必要としているかに戻りましょう。

バッグ内・ベルト・肩掛けで必要な機能を分ける

使いたい場面見る機能該当する候補
バッグの中に入れる外寸、かさばりにくさ、引手の見つけやすさソフトレンズポーチ 02 80-90
開口時に手で保持する背面ハンドルルフトデザイン スリムフィット レンズポーチ 70-80
ベルトに通す背面のベルト通しソフトレンズポーチ 02 80-90
対応バッグ・ベルトへ取り付けるSlipLock対応、標準的な38mmベルトへの取り付けプロタクティック レンズケース 11×15 III/11×18 III
ケース単独で肩掛けする付属ショルダーストラッププロタクティック レンズケース 11×15 III/11×18 III

バッグから出し入れすることが多いなら、開け方にも注目したいところ。ソフトレンズポーチ 02 80-90はタテ方向に開閉し、指を通せるリングタイプの引手を採用しています。引手が蛍光色なのは、バッグ内で探しやすくするためです。

スリムフィット70-80のリング引手は、グローブをしていても操作しやすいと案内されています。

また、背面ハンドルとベルト用の取り付け機能は、用途を分けて読みましょう。スリムフィット70-80の背面ハンドルは、開口時に手を入れて保持するためのもの。ロープロのSlipLockは、対応バッグやベルトに取り付ける機能です。

手持ちのバッグへ付ける予定なら、「取り付け可能」という説明だけでなく、SlipLockへの対応まで購入条件に含めます。

カメラのレンズケース4製品を比較し、保管方法も整える

バッグ内の収まりを重視するならソフトレンズポーチ 02 80-90

ハクバ ソフトレンズポーチ 02 80-90は、型番KLP-SF2-8090のブラックモデル。バッグ内でかさばりにくいポーチを探していて、参考収容寸法の約直径80×高さ90mmにレンズが収まる方の候補です。重量は約60g。撥水性のある高強度ナイロン素材を使用しています。

メーカーが挙げる参考収納レンズには、Canon RF50mm F1.8 STM、Nikon NIKKOR Z 28mm f/2.8、SONY FE 50mm F1.8(SEL50F18)などがあります。自分のレンズと照らし合わせる入口として使えますが、最終判断はキャップなどを含めた実寸で行います。

開閉部には、通常のコイルファスナーより耐摩耗性に優れ、壊れにくいとメーカーが説明するYKKの織り込みファスナーを採用。バッグ内で使うだけでなく、背面のベルト通しを利用した携行も可能です。選ぶ理由は、収納寸法が合うことに加え、タテ方向の開閉やベルト通しが自分の持ち運び方に合うかどうか。

撥水素材という記載を、ケース全体の防水性能まで保証するものとして扱わないようにしましょう。

小型レンズに内部を合わせるならスリムフィット70-80

小型レンズに内部を合わせるならスリムフィット70-80

ハクバ ルフトデザイン スリムフィット レンズポーチ 70-80は、型番KLP-LS7080BKのブラックモデルです。外寸法は約直径75×90mm、重量は約60g。5mm厚のクロロプレンゴムと、取り外し可能なインナークッション・中仕切りを組み合わせています。

メーカーの参考収納機種は「インナークッション使用時」という条件付きで、Canon EF-M22mm F2 STMやOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8など。小型レンズを入れるときに、内部の径や長さを調整できることがこの製品の特徴です。

単に余裕のある袋に入れるより、レンズに合わせて仕切りを調整したい方に向いています。

ソフトレンズポーチ 02 80-90と比べると、どちらも約60gですが、収納範囲と構造は異なります。とくにスリムフィットは、全インナークッション使用時の約直径64×65mmが重要な条件。重量が同じだから同じ用途と考えず、必要な収納寸法と内部調整の有無で選び分けましょう。

肩掛けや外付けにはプロタクティックの11×15 III・11×18 III

ロープロのプロタクティック レンズケース 11×15 IIIとプロタクティック レンズケース 11×18 IIIは、ケース単独で使うほか、SlipLock対応のバッグやベルトへ取り付けられる製品です。

どちらもショルダーストラップを付属し、レンズキャップやフィルター用の内部ストレッチポケットを備えています。

Lowepro プロタクティック レンズケース 11×15 III LP37501-PWW を探す

製品・型番メーカーが示す収納寸法・対応範囲外寸法主な選択理由
ハクバ ソフトレンズポーチ 02 80-90/KLP-SF2-8090参考収容寸法:約直径80×高さ90mm約直径100×110mmバッグ内でかさばりにくい、ベルト通し付き
ハクバ ルフトデザイン スリムフィット レンズポーチ 70-80/KLP-LS7080BK最大:約直径70×80mm。全インナークッション使用時:約直径64×65mm約直径75×90mmインナークッションと中仕切りで内部を調整
プロタクティック レンズケース 11×15 III/LP37501-PWW直径11cm、長さ15cmまでのレンズに適応—圧縮機能、SlipLock、肩掛けに対応
プロタクティック レンズケース 11×18 III/LP37502-PWW直径11cm、長さ18cmまでのレンズに適応—圧縮機能、SlipLock、肩掛けに対応

ロープロの2製品は対応する直径が同じで、長さの上限が異なります。長さ15cmまでの範囲に収まるか、それを超えて18cmまでの範囲が必要かを、収納するレンズに合わせて判断します。いずれも圧縮機能を備えますが、案内された上限を超えるレンズまで収納できるという意味ではありません。

表の収納寸法は、ハクバでは「参考収容寸法」、ロープロでは「適応するレンズの範囲」として示されている値です。ロープロ2製品の外寸法はここでは確認できていないため、バッグ内にケースごと入れる場合は別途確認が必要です。

一方、肩掛けや対応バッグへの取り付けが目的なら、付属ストラップとSlipLockが選択の理由になります。

自宅の湿気対策には、持ち運び用ケースと別に保管容器を考える

自宅の湿気対策には、持ち運び用ケースと別に保管容器を考える

レンズを保護して持ち運ぶことと、保管中の湿度を管理することは、選ぶ機能が異なります。今回比較したポーチ・ケースのクッションや携行機能を、そのまま防湿性能と考えることはできません。

自宅での湿気対策は、密閉できる保管容器と湿度管理を軸に考えましょう。

ソニーの保管案内では、安定した湿度を保つ防湿庫と、プラスチック製の密閉容器に乾燥剤を入れる簡易ドライボックスを紹介しています。手軽な保管を考えるなら簡易ドライボックス、安定した湿度を保つ専用の保管場所を設けたいなら防湿庫が候補です。容器の大きさは、保管したいカメラやレンズを事前に並べて検討します。

ソニーは、湿度計が付属しないドライボックスには湿度計を入れ、湿度を管理するよう案内しています。同社が示す最適な湿度は40〜50%前後。簡易ドライボックスでは乾燥剤を使います。クッションのあるケースを買ったことで保管まで完了とせず、湿度を見られる環境も用意したいところです。

なお、ソニーの案内では、ボディキャップとレンズリアキャップがある場合はレンズを外し、それぞれにキャップを装着して収納します。これらのキャップがない場合は、レンズをボディに付けたまま収納する説明です。「保管時は必ず外す」と一律には考えず、キャップの有無という条件も含めて保管方法を決めましょう。

カメラのレンズケース選びのまとめ

この記事のまとめです。

  • まず交換レンズ単体を入れるか、カメラに装着したまま収納するかを決める
  • キャップや一緒に収納するフードを含め、実際にしまう状態の直径と長さで判断する
  • レンズとの適合は参考収容寸法、バッグへの収まりはケースの外寸法を見る
  • スリムフィット70-80は最大寸法と全インナークッション使用時の寸法が異なる
  • ソフトレンズポーチ 02 80-90は、寸法が合い、バッグ内でのかさばりにくさを重視する方の候補
  • スリムフィット70-80は、小型レンズに合わせてインナークッションと中仕切りを調整したい場合に検討する
  • プロタクティック11×15 IIIと11×18 IIIは、対応するレンズの長さで選び分ける
  • 肩掛けには付属ストラップ、バッグへの外付けにはSlipLockへの対応を確認する
  • 自宅での湿気対策には、防湿庫または乾燥剤を使う簡易ドライボックスを検討する
  • ソニーの保管案内では湿度40〜50%前後が目安で、湿度計がないドライボックスには湿度計を入れる
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この記事を書いた人

カメラ・双眼鏡・撮影用品の選び方を、使う場面から整理。手持ちの機材との相性や、保管の準備も一緒に確認していきます。

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