Vlogカメラの選び方とおすすめ4機種|歩き撮り・自撮り・室内で比較

Vlogカメラの選び方とおすすめ4機種|歩き撮り・自撮り・室内で比較

Vlogカメラは、撮りたい場面から選ぶのがおすすめです。歩き撮りなら3軸手ブレ補正を備えるOsmo Pocket 4、自撮りや料理をレンズ交換なしで撮るならVLOGCAM ZV-1 II、長めの室内撮影なら冷却ファンを搭載するPowerShot V1が候補。

レンズを交換して表現を広げたい人には、VLOGCAM ZV-E10 IIという選択肢もあります。

ただし、手ブレ補正や長時間撮影には設定による制約があります。この記事では、スマホから買い替える理由を整理したうえで、4機種の違いと購入前の確認点を説明します。どれが一番高性能かよりも、自分の撮り方に必要な機能がそろうかを見ていきましょう。

この記事のポイント
  • 撮る場面から分かる4機種の使い分け
  • 手ブレ補正と自撮りの広さの確認点
  • 声の収録と外付けマイクの適合条件
  • 撮影時間・電源・レンズを含めた購入判断
目次

Vlogカメラの選び方|撮る場面と必要な機能を決める

スマホで始めて、改善したい点が見えたら専用カメラへ

スマホで始めて、改善したい点が見えたら専用カメラへ

Vlogを始めるために、最初からカメラを購入する必要はありません。DJIの入門案内でも、手持ちのスマートフォンで撮影と投稿を経験することを勧めています。まだ撮りたい内容が決まっていないなら、まずはスマホで日常を記録してみるところからで十分です。

専用カメラを検討する際は、「もっときれいに撮りたい」を具体的な困りごとへ分けてみてください。歩いたときの揺れなのか、顔と手元の商品とのピント移動なのか、屋外で話す声なのか。

たとえばZV-1 IIには、電子式の手ブレ補正、顔と商品の間でピントを移しやすくする商品レビュー用設定、収音方向を選べる内蔵マイクがあります。

買い替える理由は、こうした機能を使いたいかどうか。使う予定のない機能まで追いかけず、撮影中に困っていることと対応する機能を結び付けるのがよいでしょう。スマホで始める段階と、専用機で撮り方を広げる段階を、急いで一度に進める必要はありません。

歩き撮り・レンズ一体型・レンズ交換式で候補を分ける

最初に決めたいのは、歩く場面が多いのか、その場で人物や物を撮る場面が多いのかということです。街歩きの映像を中心に考えるなら、3軸手ブレ補正を備えるポケットジンバルカメラのOsmo Pocket 4から比較するとよいでしょう。

一方、人物、料理、風景をズームで撮り分けたいなら、レンズ一体型も候補になります。

撮りたい内容購入候補選ぶ理由判断時の条件
街歩きや移動中の映像DJI Osmo Pocket 43軸手ブレ補正と回転式タッチ画面通常の横向き動画と縦向き動画で記録解像度が異なる
自撮り、料理、日常の写真ソニー VLOGCAM ZV-1 II18–50mm相当のズームと近接撮影電子式補正を使うと撮影範囲が少し狭くなる
レンズ交換なしで長めの動画撮影キヤノン PowerShot V1冷却ファンと超広角ズーム長時間撮影には電源・温度・設定の条件がある
レンズを替えて表現を広げるソニー VLOGCAM ZV-E10 IIレンズ交換式で多彩なレンズを選べるボディとレンズキットを区別して選ぶ

※ZV-1 IIの焦点距離は35mm判相当。

レンズ一体型は、搭載レンズの範囲で撮り分ける選択です。ZV-1 IIもPowerShot V1もズームレンズを備え、レンズを交換せずに使えます。交換式を選ぶ意味は、撮るものや表現に合わせてレンズを選べること。

背景のぼけや広い風景の表現をレンズでも変えていきたいなら、ZV-E10 IIを検討する理由になります。

手ブレ補正は、自撮りの広さと同時に確かめる

手ブレ補正は、自撮りの広さと同時に確かめる

自分と背景を一緒に写したいなら、手ブレ補正の有無に加えて、補正を使った状態でどこまで写るかを重視しましょう。ZV-1 IIの18mm相当の広角側は、グループでの自撮りや、旅先の背景を入れた撮影に向くとソニーが案内しています。ただし、電子式手ブレ補正のアクティブモードでは撮影画角が少し狭くなります。

ZV-E10 IIのアクティブモードにも、撮影画角が少し狭くなる条件があります。こちらはS&Qを含む120fps以上の撮影では使えず、設定時のISO感度は100〜6400です。

ZV-1 IIでは、記録フレームレートが120pになる記録方式と、S&Qのフレームレートが120fpsのときにアクティブモードが切に固定されます。

PowerShot V1はレンズ光学式ISと電子式手ブレ補正が連携しますが、4K60Pのクロップ撮影と美肌動画では、動画電子IS・被写体追尾IS・動画自動水平補正を使えません。「高いフレームレートで撮れる」と「使いたい補正が働く」は別々に確かめる項目です。

店頭で試す場合も、普段使いたい動画設定で自撮りの収まりを見ると判断しやすくなります。

話すVlogは、内蔵マイクの方向と風対策まで見る

自撮りで話すのか、景色を映しながらカメラの後ろで話すのか。音声の選び方は、この違いから考えます。ZV-1 IIの内蔵マイクは、手動で前方・後方などの収音方向を設定できます。オートでは人物の顔や被写体を認識して前方または全方位に切り替わりますが、撮影設定によって方向が固定される場合もあります。

屋外で話すなら、付属品にも目を向けたいところ。ZV-1 IIには風のノイズを低減するウインドスクリーンが付属し、ZV-E10 IIにも同梱されています。まずは内蔵マイクと付属の風対策を含めて比べ、外付けマイクを追加する必要があるかを考えましょう。

後からマイクを追加する予定なら、接続方式も購入条件になります。ZV-1 IIは3.5mmマイクジャックを備えますが、シューのデジタルオーディオインターフェースには非対応。ZV-E10 IIはデジタルオーディオインターフェース対応のシューを備えています。

同じメーカーのカメラでも音声の対応は同一ではないため、使いたいマイクとの適合で選んでください。

Vlogカメラのおすすめ4機種と購入前の確認点

Osmo Pocket 4|歩き撮りと縦横の撮り分けを重視する人に

DJIのOsmo Pocket 4は、1インチCMOSセンサーと3軸手ブレ補正を搭載するポケットジンバルカメラです。画面を回転させて撮影を開始できる操作と、歩き撮りで使う補正を重視する人に向いた候補。レンズの焦点距離は35mm判換算20mm、フォーカス範囲は0.2mからです。

縦向きと横向きでは、記録できる動画の条件が異なります。通常動画は横向きの16:9で4K・最大60fps、縦向きの9:16で3K・最大60fpsに対応。4K/240fpsはスローモーションモードでのみ利用できます。縦向きでも横向きと同じ4Kで撮れる、と読み替えないようにしましょう。

初期状態では画面の回転に合わせて縦横の撮影モードが切り替わりますが、録画開始後は向きがロックされます。横向きの旅行動画と縦向きの短い動画を両方作るなら、録画前に向きを決める使い方です。また、107GBの内蔵ストレージを備え、映像は内蔵ストレージまたはmicroSDカードへ保存できます。

撮影時間は、保存できる長さとバッテリーの動作時間を分けて考えてください。内蔵ストレージには標準ビットレートの4K/60fpsで最大220分を保存可能。一方、動作時間240分という仕様は、25℃、1080p/24fps・16:9、Wi-Fiと画面をオフにした測定値です。

4K撮影でも240分動作するという保証ではありません。

VLOGCAM ZV-1 II|自撮り・料理・商品紹介を1台で撮りたい人に

VLOGCAM ZV-1 II|自撮り・料理・商品紹介を1台で撮りたい人に

ソニーのVLOGCAM ZV-1 IIは、1.0型センサーと18–50mm相当のズームレンズを備えるレンズ一体型です。広角側で自分と背景を写し、ズームで人物や日常の場面を切り取る使い方に向きます。開放F値は広角側F1.8、望遠側F4.0。

レンズを交換せず、動画も写真も撮りたい人の候補です。焦点距離は35mm判相当で表しています。

料理や小物を近くから撮りたい場合にも特徴があります。レンズ先端からの撮影距離は広角側で約5cm、望遠側で約15cm。テーブルの料理へ寄る撮影と、旅先の背景を広く入れる撮影を1台で行えます。顔の前に物を見せるなら、商品レビュー用設定も選ぶ理由になるでしょう。

商品レビュー用設定をオンにすると、顔と商品の間でピントを移しやすくなります。このとき被写体認識は切、フォーカスエリアはゾーンへ変更されます。人物を優先する設定のまま商品にも必ず合うという機能ではなく、商品を見せる撮り方に合わせた設定です。

背景をぼかすか、周囲をクリアに見せるかは、背景ぼけ切り換えボタンで変更できます。

購入時は、型番ZV-1M2の単体と、ZV-1M2Gのシューティンググリップキットを区別しましょう。ここでは単体を候補としています。USBケーブルとACアダプターは同梱されないため、充電用の準備も必要です。また、撮影した映像をスマホへ転送するにはCreators’ Appを使用します。

本体だけでなく、充電と投稿までの流れを含めて選びたい1台です。

PowerShot V1|レンズ交換なしで長めの動画を撮りたい人に

キヤノンのPowerShot V1は、1.4型センサーと冷却ファンを搭載するレンズ一体型カメラです。動画時のレンズは35mm判換算で約17–52mm相当、静止画時は約16–50mm相当。F2.8–4.5のズームレンズで、レンズ交換なしに幅広い場面を撮影できます。

自宅で話す動画など、長めの撮影を考える人に注目してほしい候補です。

冷却ファンはカメラ内部で生じた熱を放出し、長時間撮影を支えます。ただし、公式の「4K30Pで2時間以上」という案内には条件があります。環境温度30℃、モニター撮影、Wi-Fiを使用しない条件で、LP-E17による電源の場合は電池を交換し続けたときの連続撮影可能時間です。

電池1個で2時間以上撮れるという意味ではありません。

また、自動電源オフ温度を高に設定した場合は本体が高温になるため、メーカーは三脚などの使用を案内しています。カードも高温になる場合があり、取り出す際の注意が必要です。長く撮れる機種を探すときは、冷却機構だけでなく、こうした電源と設置の条件まで予定に合うかを見てください。

画質面では5.7Kオーバーサンプリングによる4K30Pに対応し、4K60Pはクロップ撮影です。前章のとおり4K60Pでは動画電子ISなどに制限があるので、室内の長めの撮影と歩き撮りで、使いたい設定を分けて検討しましょう。

商品を近づけるとピントが切り替わるレビュー用動画モードもありますが、このモードでは被写体追尾ISを設定できません。

VLOGCAM ZV-E10 II|レンズ選びも含めて表現を広げたい人に

VLOGCAM ZV-E10 II|レンズ選びも含めて表現を広げたい人に

ソニーのVLOGCAM ZV-E10 IIは、レンズ交換式の候補です。レンズを選んで背景のぼけや広角の表現を変えていきたい人に向きます。本体には自撮りやさまざまな角度の撮影に対応するバリアングル液晶モニターを搭載。レンズ一体型の範囲で完結させるか、レンズ選びも楽しむかが分かれ目です。

重さを見る際は、公式の約377gがバッテリーとメモリーカードを含む本体の値である点に注意しましょう。交換式なので、持ち歩く組み合わせではレンズも含めて考えます。自撮りを中心に使うなら、本体の持ちやすさに加えて、選ぶレンズで必要な範囲が写るか、アクティブモード使用時にも収まるかが判断材料です。

販売形態も確認が必要です。ZV-E10M2はボディ、ZV-E10M2Kはパワーズームレンズキット、ZV-E10M2Xはダブルズームレンズキットとして案内されています。

ここではボディを購入候補として扱いますが、対応レンズを持っていない人は、ボディ価格だけで予算を決めず、使うレンズまで含めて比較してください。

人物や動物を撮る場合は、リアルタイム瞳AFも特徴です。人・動物・鳥に対応しますが、対象に合わせたモード切り換えが必要で、すべての動物や鳥が対象ではありません。シーンや被写体の状態によって合焦しない場合もあります。レンズを替える自由度と、こうした撮影設定を使い分けたい人に合うカメラです。

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Vlogカメラ選びのまとめ

この記事のまとめです。

  • Vlogは手持ちのスマホから始められ、改善したい点が見えたら専用カメラを検討できます。
  • 歩き撮り、レンズ交換なしの撮影、レンズで表現を広げる撮影に分けて候補を絞りましょう。
  • ZV-1 IIとZV-E10 IIのアクティブモードは、撮影範囲が少し狭くなり、高フレームレート時にも制限があります。
  • 話すVlogでは内蔵マイクの収音方向、付属の風対策、外付けマイクの接続方式が判断材料です。
  • Osmo Pocket 4は3軸手ブレ補正が特徴。通常動画は横向き4K、縦向き3Kで、それぞれ最大60fpsです。
  • Osmo Pocket 4の動作時間240分は、25℃・1080p/24fps・Wi-Fiと画面オフでの参考値です。
  • ZV-1 IIは自撮りから料理の近接撮影まで対応するレンズ一体型で、充電用品の同梱範囲も確認が必要です。
  • PowerShot V1の4K30Pで2時間以上という案内は条件付きで、電池1個での撮影時間ではありません。
  • PowerShot V1の4K60Pはクロップ撮影で、動画電子ISなどを使えない制約があります。
  • ZV-E10 IIはレンズ交換を楽しみたい人向け。ボディとレンズキットを区別し、レンズ込みの予算で比較しましょう。
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この記事を書いた人

カメラ・双眼鏡・撮影用品の選び方を、使う場面から整理。手持ちの機材との相性や、保管の準備も一緒に確認していきます。

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